川根本町の課題

川根本町 産業振興課

農林水産業

最高級の品質を、新たな価値へ。川根茶の流通販売を拓く。

01

対象

  • 新たな販路開拓に課題を持つJA大井川川根茶工場等の事業者
02

課題

  • 川根茶はトップレベルの品質を誇りながら、価値が販売や産業の活力に十分に結びついていません
  • 販売チャネルの課題:生産量の多くを占める中価格帯の煎茶は、JAや茶商を通じた既存の流通が中心であり、新たな消費者層へのアプローチや販売拡大に課題があります。また、消費地問屋の販売力が低下しています
  • 価値伝達の課題:川根茶の価値が、現代の消費者に響く形で消費者に伝わりにくい状況にあります
  • 持続可能性の課題:生産者の経営環境の変化に伴い、この10年で茶農家の数が減少傾向にあり、産地銘柄の継続そのものが問われています
03

現状

  • 「川根茶」は全国茶品評会で産地賞を受賞する、日本トップクラスの茶産地です
  • 令和時代に入り、急速に有機碾茶の生産が拡大しています。有機碾茶の販売は極めて順調ですが、根幹となる煎茶の販売が芳しくありません
  • 令和7年度から静岡県が「静岡茶ブランディング事業」に取り組み、川根茶を含む静岡茶はグローバルブランドを目指します。商品開発と静岡茶ツーリズム対応が中心の事業です
04

実現したい未来(アウトカム)

川根茶の生産から消費までの流れを再構築し、生産者が誇りと経済的安定をもって茶業を継続できる未来を創ります。これにより、歴史ある産地ブランドを次世代に継承し、将来的には新規就農者が増加するような、持続可能で活力ある茶業を実現したいと考えています。

05

スタートアップ等との協業イメージ

基幹産業の再興に向けて、地域事業者が主体となれるような、スタートアップの技術やビジネスモデルを活用した共創アイデアを期待します。

  1. 新たな流通・販売モデルの構築:茶商等と連携した、生産者と国内外の新たな顧客(ホテル、D2C消費者等)を繋ぐ、商談・取引プラットフォームや事業モデル開発等、販売協流通経路の改善の取組
  2. 価値を最大化するテクノロジーや体験の設計:消費者の嗜好を分析し、商品開発やブランディングを支援するデータ分析や、体験型プログラムの開発・設計。また、それらの川根茶の新商品の魅力を伝えるデジタルコンテンツの制作技術や、EC販売強化のための効果的な情報発信施策導入。
  3. データに基づいた生産性向上と信頼性確保の仕組み:販売データから需要を予測し生産を最適化するサプライチェーンマネジメント(SCM)システムや、品質・価値を高めるトレーサビリティシステムの構築等。
06

担当部署(川根本町 産業振興課)より

私たちの川根茶は、日本一の評価を受ける最高品質のお茶です。しかし、その価値が消費者に届かず、生産者の未来が危ぶまれています。これまでの行政主導の取組には限界を感じており、今こそ新しいビジネスモデルが必要です。皆様の専門知識で、私たちの宝である「川根茶」を未来へつなぐ事業へと昇華させてください。熱意あるご提案をお待ちしています。

ENTRY

エントリー

中部地域:2025年9月5日(金)締切

課題解決に必要な技術やサービスを持つ県内外のスタートアップ(※1)であり、県内市町との協業に取り組む意欲のある企業

※1 本プログラム事業における「スタートアップ」とは、新たなビジネスモデルを築き、社会に変革・イノベーションを起こして、短期間で急成長を目指す企業とします(静岡県スタートアップ支援戦略より抜粋)。

課題応募に関するお問い合わせは、以下の事務局までお問い合わせください。

有限責任監査法人トーマツ事務局 [email protected]

中部地域:2025年11月10日(月)

  • 応募テーマは、各市町から提示される課題詳細をホームページからご覧いただき、ご応募ください。
  • 応募要項詳細は、公募要領をご覧ください。
応募フォーム
中部地域版
募集要項ダウンロード チラシダウンロード
県庁版 静岡県庁課題 東部・伊豆版 東部・伊豆地域課題 中部地域版 中部地域課題